足利セラミックラボラトリー
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ノンクラスプデンチャー
一般の方向け解説文
口腔内スキャンとは、直接歯列をスキャニングしてデジタルデータ化するシステムの総称で、歯科医療のデジタル化に伴い普及が進んでいます。
通常、被せものや入れ歯などを製作する際は、患部である歯列を精密にコピーした模型を作成し、その模型上で設計製作します。そのコピーに必要な工程として、従来であれば柔らかい歯科用シリコンを盛り付けたトレーを患者様に噛んでいただき歯型をコピー(印象採得)、コピーしたシリコンに石膏を流し込み、固まったら模型の完成、という流れで実現しておりました。この方法は長きに渡り、一般的に採られてきた手法ですが、近年、口腔内スキャナーが登場したことで大幅に変わってきています。
このスキャナーは非接触で歯列をスキャニングすることで、歯列をデータ化することが可能です。歯列のデータ化によるメリットは非常に大きく、精度が高くなり再製作のリスクが減る、模型が不要となることによる物流の簡略化、患者様負担の軽減、非常時のバックアップが可能、などが挙げられます。
デジタル歯科の実現には歯列のデータ化が不可欠であり、歯列をコピーした模型をスキャンするのか、直接口内をスキャンするかのどちらかで実現が可能です。そのため、今後はよりシンプルな口腔内スキャンが主流になって行くことが考えられます。
足利セラミックラボラトリーはその様な手法でスキャニングされた歯列データによる人工歯や入れ歯等の製作を行っております。
技工物の説明
義歯を残存歯に固定する金属バネ、クラスプが無い義歯です。クラスプがないため、口腔内に溶け込み目立たなく審美性が高くなります。
デュラフレックス
柔らかく、リペア可能な素材です。素材のポリプロピレン(PP)は、比重1以下と非常に軽量で柔らかく口当たり良く、吸水率0.01%以下のため変色や匂いの染み付きがほとんどありません。また、熱可塑性のためリペアや増歯が可能な素材です。
材質:ポリプロピレン
- 審美性
- 弾力性
- 耐久性
- 低吸水
エステショットブライト
ポリエステル樹脂による製作のため、リペアや増歯が可能なノンクラスプデンチャーとなります。しっかりとした硬度を保つ義歯のため、しっかりと咬めます。また、低吸水性のため審美性を損ないにくい材質となります。
材質:ポリエステル樹脂
- 審美性
- 弾力性
- 耐久性
- 低吸水
スーパーソフト
スーパーソフトデンチャーの素材、Vertex Thermo Sens(ベルテックスサーモセンス/熱可塑性ポリアミド樹脂)は格段の柔らかさを実現した素材で、米国でも50年の実績があります。ノンクラスプデンチャーの中で最も柔軟性に富み、口当たりが柔らかい製品となります。
材質:スーパーポリアミド(ナイロン系)
- 審美性
- 弾力性
- 耐久性
- 低吸水
クリアウィングオプション
通常、歯肉色のクラスプ部が透明のノンクラスプデンチャーです。バネの色がピンク色から透明になることで、今まで以上に目立たず、違和感が少なくなります。また、エステショットブライトと同じ素材を使用しているため、リペア、増歯が可能となります。
※エステショットブライトのみのオプション。
ジルコニアレストオプション
通常は金属でお作りする『レスト(義歯の沈下を防ぐ装置)』部分を、ジルコニアセラミックを使用して製作いたします。
ノンクラスプデンチャーは義歯を支える金具がないため、ケースによっては通常の義歯より安定しない場合がありましたが、金属の代わりにジルコニアセラミックを使用することにより、メタルフリーのまま義歯の安定と沈下防止の役割を持った『レスト』が付いたノンクラスプデンチャー『ジルコニアレスト』が製作可能となりました。
ノンクラスプデンチャーの特徴
- 薄く、軽く、弾力があるため、装着感が良い。
- 入れ歯だと気づかれにくい。
- 金属未使用が可能なため、金属アレルギーの心配が少ない。
- 残留モノマーが皆無な為、着色・臭いが付きにくい。
ノンクラスプデンチャーの注意点
- 症例よっては使用できない場合がある。
- チェアサイドでの修理、リベース、リライニングが困難。
- 通常、硬質レジン歯以外の人工歯の選択ができない。
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